「友人に誘われたけどマーダーミステリーってどんなゲーム?」
「マーダーミステリーってどうやって遊ぶの?」
「始める前に流れを押さえておきたい!」
上記のような気持ちで、この記事に辿り着かれた方も多いのではないでしょうか。
無料でも楽しめる手軽さと内容の奥深さから今、ボードゲーム好きの間で話題となっているマーダーミステリー。
しかしその反面、一度も遊んだことがない人からすればルールや面白さのイメージが湧きづらいのも事実としてあります。
そこで今回の記事では、筆者がマーダーミステリーを100本以上プレイする中で導き出した基本ルールや流れを解説。また、記事の最後には無料で遊べるマーダーミステリーも紹介しますので、ぜひ最後までご覧になってみてください。
事前に知っておきたい!マーダーミステリーの基本ルールとは?
改めてマーダーミステリーとは推理小説内に登場する人物になりきり、殺人事件の真相を突き止める卓上推理型のボードゲームを指します。
時には犯人がいない場合や、犯人に協力する役職も存在するなどプレイするシナリオによってルールは様々。しかし、中にはどのゲームにも共通するルールが存在します。
そこで以下ではマーダーミステリーを100本以上プレイしてきた筆者が導き出した、マーダーミステリーの共通ルールを3つ紹介していきます。
- マダミスはミッション達成でポイント獲得を目指すゲーム
- プレイヤーは誰でも嘘をついていい
- 自らが演じるキャラクターのシートを他人に見せてはいけない
マダミスはミッション達成でポイント獲得を目指すゲーム
まずマーダーミステリーは基本的に個人戦です。各キャラクターに設定された条件と目的の元、ミッション達成によって獲得したポイント数を競うゲームであると言えます。
このミッションは複数であることが多く、以下のような内容が例となります。
- 投票フェーズで犯人を特定する
- 宝石(シナリオによる)アイテムを手に入れる
犯人を特定する以外にも、アイテム獲得や複雑なミッションが設けられることでゲームが複雑になり、よりエキサイティングになるんですね。
プレイヤーは誰でも嘘をついていい
マーダーミステリーでは犯人ではないキャラクターも含めて、全員嘘をつくことが許されています。
「犯人以外嘘をつく必要がないのでは?」
と思ってしまいそうですが、そうではありません。
プレイしてみるとわかることですが、先述の通り犯人特定以外にもミッションがあるため、全員が怪しい動きを見せなければいけないのがマーダーミステリーのミソです。
そのため、全員がミッションを達成して勝利するためには、嘘は必須な武器であると言えるでしょう。
自らが演じるキャラクターのシートを他人に見せてはいけない
自らが演じるキャラクターシートを他人に見せる、もしくは話してしまうなどの行為は絶対に行ってはいけません。
なぜならキャラクターシートには、演じるキャラの勝利条件や動機、特殊能力などが書かれているからです。
上記の内容が漏れてしまっては全くゲームになりません。キャラクターシートを読み込む際には、最も注意を払うようにしましょう。
マーダーミステリーを遊ぶ6つの流れ
ここからは簡単にマーダーミステリーを遊ぶ6つの流れをみていきましょう。
ゲームの流れは以下の通りです。
- 流れ①:ストーリー紹介
- 流れ②:キャラクター選択
- 流れ③:推理パート
- 流れ④:推理発表&投票
- 流れ⑤:犯人発表
- 流れ⑥:事件の全容発表・感想戦
流れ①:ストーリー紹介
マーダーミステリーはゲームマスター(進行役)によるストーリー紹介からゲームが始まります。
ゲームマスターが参加者にゲームの舞台や事件の背景、登場人物たちの関係性などを説明します。
「舞台は豪華客船。乗客たちが楽しいクルーズを満喫していた中、殺人事件は突然起こった」
など、雰囲気を大切にしながら興味を引く話し方ができるゲームマスターであれば、さらにワクワク感が高まることでしょう。
流れ②:キャラクター選択
次に、キャラクターの選択フェーズです。各参加者は1人のキャラクターとしてゲームに参加し、そのキャラクターの立場や人物設定を演じます。
シナリオによってキャラクターは複数ありますが、基本として『探偵』や『犯人』、『被害者』や『目撃者』はマストなキャラクターとなっています。
このフェーズでキャラクターシートを読み込みます。自分が演じるキャラクターの達成したい目的やその動機、そのキャラだけが使える特殊能力などの要点を必ず押さえるようにしましょう。
流れ③:推理パート
キャラクター選択の次は謎解きに取り組む推理パートです。
各キャラクターには事前に個別の情報や目的が与えられており、他の参加者との会話や情報交換を通じて事件の真相に迫ります。
参加者は自分のキャラクターの立場や能力を活かしながら、手がかりを集めて推理を進めていきます。
流れ④:推理発表&投票
推理パートの終了後、参加者は自分の考えた犯人や事件の真相を発表します。各キャラクターは自分の推理を根拠として発言します。
その後、参加者は誰が犯人だと思うかを投票します。推理発表と投票は、マーダーミステリーの緊張感や予想の楽しみを高める重要な要素です。
流れ⑤:犯人発表
推理パートを何度か繰り返したあとは、ついに犯人の発表です。
ゲームマスターから真相が明かされる瞬間は、ゲームのハイライトとも言えるでしょう。
流れ⑥:事件の全容発表・感想戦
事件の全容発表のフェーズでは以下の内容が明かされます。
- 登場人物の設定や動機の紹介
- 登場人物の目的や達成条件
- このゲームでは誰が勝利したのか
この事件の全容発表、いわゆるネタバレこそマーダーミステリーの醍醐味。残された疑問や謎を感想戦として話し合いながら、参加者たちは事件の真相に納得していくのです。
無料で遊べるマーダーミステリー3選
ここまで読まれた方はきっと、マーダーミステリーで遊んでみたくなってきたのではないでしょうか?
冒頭でもお話しした通り、マーダーミステリーのシナリオは人生で一度しか遊べません。
「一度しか遊べないなら失敗もしたくない…」
「無料で手軽に遊べるマーダーミステリーはないの?」
そんな方のために、この記事の最後には無料で遊べるマーダーミステリーを3つ紹介していきます。
どれもゲームマスターの必要ない、手軽に遊べる無料シナリオですのでぜひ一度遊んでみてください。
誘拐犯からの3つのヒント
項目 | 詳細 |
---|---|
プレイ人数 | 3人 |
プレイ時間 | 45分 |
GMは必要か | 不要 |
使用ツール | Discord(アプリ) |
【ストーリー】
「橘家の長女、中学生の未春が突然行方不明になる。SNSで「記憶の誘拐者」と名乗るアカウントが、未春の誘拐を呟きだした。そのアカウントの持ち主は私立探偵、鍵野。すぐに拘束され警察の取り調べを受けることになるが、鍵野は話す条件を提示する。「未春の監禁場所を知りたければ……未春の父親、母親、長男は警察関係者だったな……その三人になら話そう」限られた時間の中、家族三人は未春の居場所を突き止めるべく、鍵野の取り調べを開始する。果たして、この誘拐事件に隠された真相とは!」
引用元: BOOTH
45分で手軽に遊べるシナリオでありながら、内容のシリアスさには舌を巻く名作。サスペンスドラマが好きで、ドキドキ感を味わいたい人にはおすすめの作品です。
三角船の中の嵐
項目 | 詳細 |
---|---|
プレイ人数 | 3人 |
プレイ時間 | 30分 |
GMは必要か | 不要 |
使用ツール | Discord(アプリ) |
【ストーリー】
「三角柱の形をした宇宙船には民間人に偽装した宇宙CIAのエージェントが四人乗っている。三角形の頂点にはそれぞれのブース(動力室、監視室、解析室)があり、中央部分にリビングルームがある。
バイオ実験によって惑星全体が汚染された星での任務は過酷なものだったが、四人は一人も欠けることなく目標の物質を採取し、無事宇宙へ飛び立った。
そして、帰路。
四人は久しぶりにリラックスした様子で少し豪華なディナーを共にした。
食後はオメガはそのままリビングルームに残り、任務を再開。
健太、茂、ベラはそれぞれの作業部屋にて任務を遂行していた。艦内にベラの叫び声が響き渡る。
引用元: BOOTH
リビングルームに駆けつけた健太、茂の眼前には、立ち尽くすベラと目立った外傷もなく倒れ伏し、反応がないオメガの姿があった……」
こちらもGMが不要な作品です。先程のシナリオよりもさらに短くプレイ時間は30分。
宇宙船の中で繰り広げられる大きな世界観のシナリオは、あなたを非日常の空間へ誘ってくれます。
毒リンゴの虚実
項目 | 詳細 |
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プレイ人数 | 4人 |
プレイ時間 | 1時間 |
GMは必要か | 不要 |
使用ツール | Discord(アプリ) |
【ストーリー】
「鏡よ鏡、世界で最も美しいのは一体誰?」「白川オウヒ様、あなたこそが最も美しい!」
引用元: BOOTH
――世界一の美女、白川オウヒは亡くなった。静かに眠る彼女は火葬され、葬儀の後には悲しみだけが残される。
娘のユキは怒りに震えながら、森の魔女のもとを訪れた。2人ほど無関係な人間も付いてきてしまったが、魔女とはどうしても話さなければならないことがあるからだ……。」
グリム童話の白雪姫をモチーフにした物語。密談はなく議論の延長も可能な、みんなで楽しめる内容となっています。
まとめ
今回はマーダーミステリーの遊び方を解説してきました。
マーダーミステリーは、サスペンスドラマやミステリー小説のような雰囲気を重要視するゲームです。
そのため、ネタバレや不用意な発言は厳禁と言えます。
今回解説した内容を事前に押さえておけば、マーダーミステリーを楽しくプレイできること間違いなしなので、何度も繰り返し読んで参考にしてみてくださいね。
また他の記事でもマーダーミステリーやボードゲームを紹介していますので、気になる方はぜひご覧になってみてください。